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目指すはスーパーOEM。製造業の技術力の高さを効果的に伝える、『技術のブランディング』について。

日本の製造業の中小企業はそれぞれに特長があり、世界に誇る技術力を持っています。その技術力を世の中にわかりやすく伝えることができれば、技術のさらなる普及即ち新規顧客の開拓による事業の拡大が期待でき、更にはスーパーOEMの実現も夢ではありません。


弊社では『技術のブランディング』の取り組みによっていくつものクライアント企業のお役に立ってきました。今回は、こうした自社の技術力をブランディングする手法である『技術のブランディング』の概要や目的、方法、弊社における取り組み事例をご紹介します。

 




技術のブランディングとは


技術のブランディングとは、企業や製品が持つ技術力をブランド化し、顧客に認知させるためのブランディング戦略手法を指します。


技術力の高さを広く訴求することで競合他社との差別化を図り、市場における競争優位性を獲得することが技術ブランディングの主な目的です。


技術力は、一般的に顧客にとって見えにくく、認知や理解がされにくいケースが多いです。だからそこ、企業や製品の技術力をブランドとして可視化し、顧客にわかりやすく伝える技術ブランディングは、製品の認知拡大や新規顧客獲得を図るうえで重要な戦略といえます。


技術のブランディングの目的


製造業における技術のブランディングの目的は、企業によって異なりますが、一般的には次のことが考えられます。


競合他社との差別化


技術ブランディングによって、自社の技術が競合他社の技術よりも優れたものであることを伝えることができます。これにより、顧客の協業パートナー選定時に、自ずと技術力の高さが印象として残り、価格競争とは異なる、確かな信頼を持って選んでもらうことができます。



 新規顧客の獲得


技術的な優位性などをアピールすることで、新規顧客の獲得につなげることも可能です。例えば顧客が複数企業の中から協業する一社を選ぶ際に、技術ブランディングが巧妙な企業を選ぶ意識が働き、初めて取引する企業でも選定される可能性があります。そのような形で新規顧客創出にもつながります。


 既存顧客の満足度向上


最新技術や新製品などを継続的にアピールすることで、企業やブランドに対する顧客の信頼を表す満足度が向上し、リピート発注や継続的な取引にもつなげることができます。

 

新規事業や新製品の導入を促進


新しい技術が使われた新製品などを市場に導入する場合、その技術力の高さや競合優位性を明確にし、ブランド化することで消費者の理解や受け入れを促進します。


技術ブランディングの重要性

 

技術のブランディングが重要な理由は、主にはインターネットの急速な普及により大量の情報が瞬時に入手できる環境が整備されたことが関係しています。見込み客企業の担当者が直接、インターネットを通じて協業先候補の技術に関する情報が得られるため、多くの情報の中から取捨選択をして判断を決定する必要があります。


顧客が技術力の優れた企業と協業したいと思っていても、技術力を認知、そして価値として評価してもらえなければ取引には至りません。日本には世界に誇れる高い技術力を持つ企業が多くありますが、技術力をブランド化できていない企業も多く存在します。技術力をブランド化することで、企業価値の向上にも繋がり、マーケティング戦略の観点からも必要不可欠な手法とされています。


また、技術のブランディングを確立することができれば、価格競争ではなく、価値競争での利益を得られる可能性もあり、中小企業にとっても有効な手法と言えます。


技術のブランディングの方法


製造業が技術のブランディングを実施するには、例えば次のような方法があります。


ウェブサイトの最適化


自社の公式サイトやサービスサイトなどにおいて、製品や技術を文章や図解、イラスト、写真、動画、音声などを駆使して、知識のない人にもわかるように表現します。興味のある人向けには、さらに詳しいコンテンツを掲載するページに誘導すれば、より技術力を示すことができます。


弊社の事例では、3DCG動画による技術の可視化が最も効果を発揮しています。写真や実写の動画では伝わりにくい技術・メカニズムを3DCADデータから制作します。





カタログ・パンフレット等の紙媒体の最適化


ウェブサイトの最適化とリンクして、カタログ・パンフレット等の紙媒体におり、製品や技術を文章や図解、イラスト、写真等を駆使して、解り易く伝わるようにします。営業ツールとして、ウェブ環境のない場面でも説明ができるように準備を整え、ウェブサイトをご覧頂くきっかけをつくります。







イベントや展示会への参加


イベントや展示会へ参加し、展示物や来場者へのプレゼンテーションを通じて製品や技術を紹介します。現場に足を運ぶ人は、興味関心の高い人であると考えられるため、より詳細な内容の訴求に向いています。このような機会において、ウェブサイトやカタログ・パンフレット等の紙媒体の最適化の準備が相乗効果を発揮します。



ショールームの設立



ショールーム等の自社オリジナルの展示施設を設立する方法です。製造業では、製品の展示のみならず、その製品の製造工程の各種機械や活用されている技術などをより詳細に現物に近い形で展開し、認知・理解してもらうことが可能です。


技術のブランディングの取り組み事例


余合ホーム&モビリティ株式会社様(愛知県名古屋市)の技術のブランディング

自動車業界で培った最先端技術の住宅(スマートホーム)への展開する 技術ブランド『SMOOVE』の構築


余合ホーム&モビリティ株式会社様(愛知県名古屋市)の余合繁一社長はトヨタ自動車でハイブリッド部門を立ち上げた、名実ともに素晴らしい実績のある技術者です。レクサスの最上位車種であるLS600H のチーフエンジニアを経て、実家の家業であった住宅設備の金具の会社を継がれ、社長に就任されました。



同社はEV車両の先行開発を行いながら、自動車業界の先進技術を住宅のスマート化に役立て新しいシナジーを生む分野を創るという理念の元に、優れた技術で大手の住宅メーカー・住宅設備機器メーカー(キッチン・水洗等)に収納・扉の開閉部に機能・コストに優れた金具を供給して成長している企業です。同社の優れた技術をデザインの力でより解り易く、価値を伝えるために『SMOOVE』という技術ブランドを立ち上げました。



グラフィックや3DCG動画を駆使して解り易く表現し、ウェブサイトのコンテンツやカタログ・パンフレット等の紙媒体を制作し新規顧客の獲得に役立っています。





 

ダブル技研株式会社様の技術のブランディング

『業界屈指のロボットハンドのコア技術のブランド化』を主テーマとした、技術のブランディング

ダブル技研株式会社様(神奈川県座間市)はロボットシステムインテグレータ(Sler)を主事業としながら、ロボットハンド分野では業界屈指の技術力を誇ります。それらを基軸とした空中搬送システム、センサーシステム等の製品や技術力をより良いビジュアルで解り易く可視化しつつ、ブランド化していく取り組みを行いました。

営業効率を高めるとともに、ロボットベンチャー企業として上場を目標とする同社において、投資家から資本を集める等の効果的な役割を果たしました。




まとめ


技術のブランディングは、製造・技術系企業が持つ優れた技術力を最大限に解り易く伝え、普及させていくために有効な手法です。技術ブランドを確立していくことで、価格競争ではなく、価値競争へと転換することができ、スーパーOEMも実現できる可能性があります。さまざまなアプローチ方法がある中で、弊社では綿密なディスカッションとブレーンストーミングを重ねて、クライアント企業様毎に最適な方法をご提案させて頂きますので是非ご相談ください。







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